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夏子秘話

 投稿者:尾瀬あきら  投稿日:2005年 4月15日(金)00時59分14秒
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  連載エッセイその5 こだわる人たち
 
若葉さん、ホームページのリニューアルおめでとう!マウスを乱暴に動かして花がカーソルにくっついてくるのを楽しんでます。しかも私のこのテキトーエッセイをひとつにまとめてくれて、 いやあ、照れます。
さて、「夏子の酒」の連載を開始して、最初にもらった読者からの手紙は室蘭の酒屋さんの奥様だった。
「店に来られるお客様に純米酒とか本醸造といった日本酒の言葉を、説明してもなかなかうまく伝えられませんでした。でもこの漫画を読んでもらうととてもよく理解してくれます。」といった内容だった。旦那様と一緒になんとか日本酒の素晴らしさを伝えようとがんばっている様子が感じられた。何通かのやり取りの後、室蘭で酒の会を開くので来ないかとのお誘いを受けた。酒の会はその後、無数に出席するようになる私だが、その室蘭での小さな会がはじめての経験だった。しかし今まで出席した会の中で、もっともインパクトのあった、忘れられない会となった。
出席者は30人ほどだったが、そこで行なわれたイベントは、題して「越後VS筑後」。
新潟の有名な銘柄3本と、主催者が見出した福岡の酒3本をブラインドして順位を投票で決めるという過激なものだった。結果は主催者が大喜びするものとなったが、その席でお会いしたのが、先のエッセイに書いた酒造界の重鎮、上原浩先生、そして筑後の蔵元、さらに日本酒評論家と称するMさん。
それまで私は、日本酒にこだわりや愛情を持っている蔵元や酒販店がたくさんいるということは認識していたが、この会の主催者のSさんや蔵元に出会って、酒の世界には、愛情やこだわりを飛びぬけた、ほとんど狂気に近いのめりこみをしている人間がいるということを知った。その会での出会いがなかったら、「夏子の酒」は、もう少しちがった内容になっていたかもしれない。
それまでの高収入の仕事をいきなりやめて、蔵に入って酒造りの修行を始めた人。
冬には必ず蔵で酒造りを手伝う酒屋。数え切れないほどの蔵めぐりをしている酒屋。
会社の実験室でみずから日本酒をつくる人。4畳半の部屋に業務用の巨大な冷蔵庫を置き、新酒を1年分買い込む人。部屋は1年中寒いとか。酒造りを知るには米作りからと、農家に半年研修する女性。そういえば「夏子の酒」を読んで亀の尾の栽培をはじめたという蔵元もいたっけ。(この若葉さんのサイトに集まる人のなかにもいそうだが)
こういうあきれた・・・いや魅力的な人たちの存在に私はとても影響された気がする。
ただ飲んで「う〜む、いい酒」とうなっているだけの私などはかわいいもんだ。
いや、そうでもない。日本酒の入門書を2冊も書いたし、ひたすら飲んでズボンを何着もはけなくしたし、けっこうこの身をブタにして、豚骨砕身でがんばってきた(笑)。
今一番関心のあるものは、ネット通販の、おびただしいシェイプアップサプリメントである。・・・むだかな?
 

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